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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


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シュガー・タックス(砂糖税)導入は問題解決の糸口となるか?


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イメージのない方が多いようですが、イギリスは肥満大国です。
とりわけ子どもの肥満は大きな問題となっています。

ジェイミー・オリヴァーが給食革命、食事革命を掲げ、ヘルシーな食習慣を大々的に訴えてきましたが、本人も認めたように、成功とはいいがたい結果に。
思い切ったことをいうと、肥満と貧困とは密接な関係があり、Eat Wellを貧困家庭で実践するのは、経済的にも時間的にもむずかしいことが露呈された形となりました。

この肥満問題、イギリス政府も傍観していただけでなく、ついにシュガー・タックス(砂糖税)の導入が決定となりました。
わかりやすくいうと、砂糖含有量の多い食品には、その聞税金をかける、ということ。

となると、砂糖を含むすべての食品で高い税金がかけられるのか、というと、そんなことはないのでご安心を。
ついつい、肥満問題では、砂糖は悪のように扱われますが、ある程度の量は生きていくために必要なわけですから。

では、どんなものがシュガー・タックスの対象となるのか。
2016年3月16日(木)づけのBBCニュースでわかりやすく簡潔に記されていました。
シュガー・タックス(砂糖税)導入は問題解決の糸口となるか?
Sugar tax: How it will work?
http://www.bbc.com/news/health-35824071



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・課税対象は炭酸飲料
フルーツジュースや乳飲料は含まれない
チョコレートやケーキなどの甘い食べ物は課税対象にならない

・課税には2つの段階がある
100㎖に5g以上(8g未満)の場合→18p
 例)ドクター・ペッパー、ファンタ、スプライト、シュウェップス、インディアン・トニックウォーター
100㎖に8g以上の場合→24p
 例)コカ・コーラ、ペプシ、ルコゼード・エナジー/アイアン・ブルー

・なぜ炭酸飲料なのか?
炭酸飲料は、コカ・コーラ1缶(330㎖)で35g、なかには1缶45gもの砂糖を含むものもある。
(ちなみに、11歳の子どもに推奨される、1日の砂糖摂取量は30g)
また、炭酸飲料の場合は、大量摂取する傾向にあり、1日に何缶も飲むことは稀でない。習慣化しやすい飲み物でもある。

・子どもの肥満度は?
小学校入学時は10人に1人が肥満、それが卒業するときには5人に1人の割合に。そしてさらに年齢が上がると、3人に1人が肥満とも。


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炭酸飲料に含まれている砂糖の量、もですが、子どもの肥満率の高さに愕然!
NHS(National Health Service。日本における健康保険、のようなもの)は、この砂糖摂取過多の現状を、喫煙の習慣のようなもの、と評しています。
それだけ、習慣化したものを変えるのはむずかしい、ということでしょうか。


それにしても、肥満問題を税率を高くすることで解決しようというのは、なかなか思い切った施策です。
(私なんぞ、つい、メーカーから圧力がかからないのかしら?といらぬ心配をしてしまう)
果たして、シュガー・タックス導入でどれくらい効果が得られるでしょうか?


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○ガストロフィジックスがこれからの味覚を創造する → http://ricorice.exblog.jp/23723788/
○サントリーが、イギリスの清涼飲料ブランドを買収! → http://ricorice.exblog.jp/21048442/




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by ricoricex | 2016-04-18 00:00 | イギリスの食ニュース