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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


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イングリッシュワイン ~スリー・クワイアーズ クラシック・キュヴェNV~


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                      (グラス協力:アイシュ http://www.eisch.jp/

スリー・クワイアーズは、イングランド南西部のグロスターシャーにあるワイナリー。
スリー・クワイアーズでピンとくる方もいらっしゃるかもしれませんが、
その通り、18世紀から続く合唱隊で、聖堂で行われるフェスティバルで知られ、
名前の由来はそこから。

このワイナリーは、ツーリストのための施設やアトラクションが揃っており、
ワイナリーツアー、ショップ、レストラン(&バー)、B&Bを備えています。
B&Bといってもホームリーなそれではなくしゃれたプチホテル。
レストランでは当然、自社ワイナリーのワインの種類が多く、
ワイナリーツアーではもちろん試飲もでき、おしなべて良質な印象でした。

せっかくだから、と買ったうちの1本がクラシック・キュヴェNV。
概してイングリッシュワインはスパークリングワインの評価が高いので、
では、と購入したのですが。。。
イングリッシュワイン ~スリー・クワイアーズ クラシック・キュヴェNV~_e0038047_0151921.jpg

ん? こんなことを言っちゃあ、だけれど、
スリー・クワイアーズに限っては、スパークリングワインよりスティルの方がいいかも。
決しておいしくないわけではないんですよ。
きれもあるし、酸味もあり、合格点のワインではあるのですが。
ただ、酸味が前面に出過ぎて、伸びやかさに欠ける、かなぁ。
舌にやや苦味が残り、嫌な感じではないのですが、心地よいわけでもない。
バランスもいいし、単調なワインでもなく、エレガントではあるんですけどね。
泡も細かくってきれいだし。
う〜ん、なんだろう、きっちり造ろうとし過ぎた、ってところでしょうか。
フードマッティングとしては、
スティルトンなどブルーチーズや、白身魚のフリット(+塩)と合わせるといいかも。

トラディショナル製法で造られ、
使用しているブドウはセイヴァル・ブランとピノ・ノワール。

こういう気づきは、実際に飲まないと分からないわけで、
もちろん個人の嗜好や、加えて飲んだときの状況にもよるのですが、
総じてスパークリングワインの評価が圧倒的に高いあまり、
スティルの方がいいと思えるワイナリーがイングランドにある、というのも
そりゃあるだろうと頭では思っていても、実際に体験すると新鮮な衝撃でした。
先入観ありきはよくないですね、何事も。

ちなみに、以下のコラム連載の“第2回 イギリスのワイナリーに行こう”で
スリー・クワイヤーズなどイギリスのワイナリーについてふれております。
よかったら併せてご拝読ください。


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ヴァージン アトランティック航空で「イングリッシュワインで乾杯!」コラム連載中
http://www.virginatlantic.co.jp/letsgouk/english-wine/



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by ricoricex | 2014-07-14 00:00 | イングリッシュワイン