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イギリスの食研究家、食の編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


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キムラヤ


e0038047_0224018.jpg福岡に越してきて、何人の方かに
教えていただいていたのですが、
なかなかチャンスがなく
(距離感がつかめず、と言った方が正しい)。。。
でも今年に入って、久留米に行く機会が
立て続けに3度ありました。
最近だとGW明け。
といっても諸事情により
とんぼ返りを余儀なくされたのですが、
それでもやっと、かろうじて、キムラヤさんへ行くことができました。

キムラヤさんは、大正15(1926)年創業のパン屋さん。
直営店は福岡県久留米市を中心に約10軒。
この日、訪ねたのは本店です。

e0038047_0231021.jpgすかさず手にしたのは、ホットドック。
ホットドックといっても
一般的なソーセージを挟んだものでも
揚げたものでもなく、
ドッグパンに挟んであるのは、
中に入っているのは、赤フチのプレスハムのスライスと
からしマヨネーズを使ったコールスロー。
パンはふわふわではなくふかっとした口当たりで、
ほんのりと甘い。
e0038047_0225667.jpgいやぁ〜、久しぶりにプレスハムを見ました。
味も郷愁を誘います。
でも、B級というわけではないんです。
シンプルなんだけれど、まったく食べ飽きない。
日常価格との中で試行錯誤を
繰り返してこられたんだろうなぁ。
特にパンは、手が届く中で、
品質のよい小麦粉を選んでいるんじゃないかなぁ。
パッケージがまたいいね!
オレンジっぽい赤と緑と白で、やや厚めのグラシン紙にデザインされ、しびれます!

幼稚園の時、ときどき主食(お弁当だったかなぁ?)を持参することがあり、
おにぎりが多かったんだけれど、
いかにも時間がないからパンを持ってきていた家の子の
ピンクと緑のウエハースにはさまれたパンがうらやましかったこと!
うちは比較的パンを食べる家で、
今でこそ珍しくないけれど、物心ついたときから朝はパンかパンケーキ
お昼もパンがいい!と言ってときどき持参していたのが、ロールパンのサンドイッチ。
卵(ゆで卵のスライス、か、ゆで卵をつぶしてマヨネーズで和えたもの)、
キュウリのスライスとハム、この2種類が定番でした。
買って来たウエハースのパンが本当は食べたかったんだけど、
これはこれで、まあ気に入っていたのでした。
なぜか、そんなことを思い出してしまいました。

e0038047_0234329.jpg酒種あんぱんは、小豆を氷砂糖で炊いているのだとか。
桜の塩づけをケチケチせずに、
こんなにのっているあんぱんも珍しい。
あんぱん、キムラヤ、というと
東京の木村屋總本店さんがぱっと思い出され、
それもそのはず、この久留米のキムラヤさんは、
木村屋總本店さんから正式屋号の称号を
もらったお店だそう。
ただし、その結びつきは現在は緩やかなものだそうです。

e0038047_0241234.jpgサンライズ(関西のそれではなく、広島近隣あたりの、
アンデルセンのそれが近い)を想起させるまるあじは、
メロンパンの元祖のようなもので、
昭和初期に考案させたもの。
表面を、パン生地ではなく、
それでいていかにもなクッキー生地で覆ったものでもなく、
パン生地と一体となっており、
でも表面はやわらかいクリスピーさで甘味もある、
といったもの。

e0038047_0243735.jpgそして、朝焼き食パン。
なんといってもこの書体、このパッケージデザイン。
もう、これだけで充分です(笑)。

なんでもかんでも昭和なものが好きなわけじゃない。
でも、こういう一本気なところ、
ほかの言葉で言えば、信念、思いのあるものは
ぐっとくる。

いかんせん、訪ねた日はバタバタだったので、
とりあえず試したかったものを購入したに過ぎず。
改めて、それなりに時間に余裕を持って出直します!



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by ricoricex | 2014-05-25 00:00 | 九州の味