うめだ阪急の「英国フェア2013」に行ってきました。
その前にあった博多阪急の「英国フェア2013」に二度足を運び、
阪急の本気っぶりを目の当たりにして、これは本店にも行かないとなぁ、というわけで。
到着したのは、開店のちょい前。
デパート周辺では大きく告知を打ち、
エントランスを入ると、インフォメーションはユニオンジャック。
うめだ阪急のリニューアル1周年に、恒例の英国フェアをぶつけたらしく、
相当の気合いが見てとれます。
(ちなみにちらしの紙も、やや厚め。うめだ阪急はいつもこうなの?)
すぐに9階催事に向かうと、すでにたくさんの人、人、人!
特に、実演販売の、
スコーンのザ・ゴーリング・ホテル、
フィッシュ・アンド・チップスのザ・ベイ、
コーニッシュ・パスティのザ・チャフ・ベーカリー、
クリームティーを供するダベンポート・ティールームには長蛇の列。
週末、特に三連休で、目的を持って、でなく
ぶらっと来た人が多いことを差し引いても、
これはやはりすごい人出です。
上に挙げた店など、めぼしいところは、あらかじめ博多阪急で体験済みですので、
そのレポートは“博多阪急「英国フェア2013」”を読んでいただくとして、
博多阪急では出店していなかったところで、私がおっと思ったのが、
スコットランドのチャマーズ・ベーカリー。
エリザベス女王の夏の休暇はスコットランドで、滞在先はバルモラル城。
そこで食べられるのが、ここのパン屋さんのもの。
粉の香りやパンの佇まいが、いかにもイギリスのパン屋さんです。
チャマーズ・ベーカリーは実演ではありませんでしたが、
お店の方が店頭に立ってらしたのをつかまえて話したところ、
看板商品のバルモラル・ブレッドは、
50年ほど前に夏期休暇で滞在中の女王のために開発されたとのこと。
サンドイッチでもトーストでもいいけれど、
スープと食べるのがおいしいよ、と。
ぱっと映像として浮かんだのは、スープボウルとパンで、ダンク(少し浸す)して食べる画
(王室御用達が台なし(苦笑))。
確かにスコッチ・ブロスとか素朴で滋味深いスープによく合いそうです。
そんなわけで、バルモラル・ブレッドと
ドウごとにポピーシードやオーツなど違うトッピングを施した、
モンキーブレッドのようなバラエティ・コブを購入。
ファッジも実演販売があり、登場した店舗はコッツウォルズ・ファッジ。
既に完成された商品もありましたが、珍しいのは作り立てのもの。
そもそも、ファッジの実演販売をもってくるあたりが、チャレンジングだなぁ
(正直、そんなに日本で需要があるとは思えないから)。
この手のお菓子って、イギリス英語で意味するsweet
(砂糖菓子。コンフェクショナリー。フランス語で言うところのコンフィズリー)。
日本でも駄菓子屋さんの店頭に大きなジャーに入って大きなあめ玉があったり
(と言っても、私もそういう駄菓子屋を利用したことはないけれど)、
そんな感じのノスタルジックな食べ物。
食べるとほのぼのとした気分になります。
チーズも買いたかったのですが、移動を控えていたので断念。
食べ物については、博多阪急の「英国フェア2013」の経験からある程度予測できたものの、
うめだ阪急の「英国フェア2013」で目を見張ったのはクラフト系。
ブーム、というほどではないかも知れないのですが、
ここのところイギリスでハンドメイドが盛り上がりを見せていることもあり、
何人もの作家さんを招いての充実ぶり。
雑貨ものの内容は多岐に渡り、
ご本人がいらした、昨年のロンドン・オリンピックで脚光を浴びた
ハンドメイド刺繍のジャン・コンスタンティンをはじめ、
ニットや陶器といったわかりやすいもの、
アンティークやアパレルブランド、
ハロッズやナショナル・トラストといった知名度の高いもの、
新進気鋭の若手のデザイナー作品などなど。
音楽の演奏やトークショーも連日行われ、
フロアの中心ではガーデンを再現しマーケットの様相を呈したり、
美術展もスリップウェアをテーマにしたものだったり。
ここまでのことをやるには、阪急のご担当の方の情熱なくしてはでき得ないわけで、
感心することしきり。
阪急楽しいなぁ、と同時に、阪急すごいなぁ、と。
余談ですが、夜、少し時間があいたので、うめだ阪急に戻り、地下の食品売り場へ。
こちらも工夫が随所に見られ、一番おもしろかったのは、ワイン売り場。
単にワインを売るだけでなく、
軽くつまみながらさくっと飲めるバーやシャンパンバー、BYOの提案もあり
(シャンパンバーかシャンパーニュバーか。。。
シャンパーニュバーってなんだかこそばゆい)、
なにより店員さん、特にベテラン店員さんとの会話が楽しい。
やっぱり阪急楽しいなぁ、を実感したのです。
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