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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


by ricoricex

シュガーロード ~桃カステラ 04~


シュガーロード ~桃カステラ 04~_e0038047_11492699.jpg所用で長崎へ行ったのは、1泊して9月25日(水)&9月26日(木)。
9月26日(木)の午前、ポンと時間があいたので、
行きたい!と思っていたお店に足をのばしました。

お店の名前はサン・オノフレ
長崎市郊外にあるスペイン菓子店です。
たとえば旅行で行ったり雑誌に取り上げられたりするスペインとは違うところで、
特にお菓子はなんとなくシンパシーがあります。

シュガーロード ~桃カステラ 04~_e0038047_11502059.jpg私はスペインに行ったこともスペイン人の友達がいるわけでもないのですが、
通っていた高校があり、今も帰省の際に過ごす時間が長いのが山口市です。
山口市はフランシスコ・ザビエルが滞在した土地で、
ザビエル生誕の地、ナバラ州のパンプローナ市は姉妹都市。
そんな背景があるので、山口ザビエル記念聖堂の近くにあるパン&菓子店、
ザビエル・カンパーナにはスペイン製石窯をしつらえ、
スペイン(&周辺の国の)菓子をおいていたりするのです
(全体から見ればごく一部ですが)。
シュガーロードでいうとカステラは欠かせないアイテムで、
その原型とされるパン・デ・ローの現物を見たのも
この店が初めてでした。

話を戻して、と。
サン・オノフレでは、スペイン菓子を中心に
さまざまなお菓子を扱っています。
その中で、非常に長崎らしいなアイテムがあり、
それが桃のビスコッチョ。
ビスコッチョとは端的に言うとカステラのこと。
桃のビスコッチョはスペイン菓子店が手がける桃カステラです。

◎サン・オノフレ
[DATA]
縦10cm、横9.5cm、高さ4.5cm、109g、580円
     (ただし、値段はこのイベントの特別価格)
     ラップフィルムでくるんで包装
一番の特徴はアイシングにホワイトチョコレートを使っていること。生地は一般的なカステラに比べるとややケイクに近い。生地に香ばしさを感じるのは、アーモンドプードルか(ゴマ油?)そういうものを使っているのではないか。
http://www.san-onofre.com/
シュガーロード ~桃カステラ 04~_e0038047_8254354.jpgシュガーロード ~桃カステラ 04~_e0038047_8241770.jpgシュガーロード ~桃カステラ 04~_e0038047_8235436.jpg

桃カステラと同線上で話すのはちょっと違う、
桃カステラの洋菓子店風アレンジです。

ほかの商品と一緒に入った紙袋を開けたところ、
桃のビスコッチョが立って入っており、
ラップフィルムでくるんであっただけで補強がない包装だったので、
嫌な予感的中!
下になった部分がつぶれてしまっていました。。。(写真の通り。。。)
私自身はこういうことはあまり気にならないのですが、
それでも贈答用などであれば、しまった!と思うわけで
(自宅用って訊かれたかなぁ?)。
生地はケイクに近いといっても、やわらかいことに変わりはなく、
だから、これまで買った桃カステラが厚紙を巻いたり箱に入ったりだったのは、
単にお祝い菓子だからだけではないんだなぁと改めて確認した次第です。

**********
【シュガーロード(長崎街道)】江戸時代に整備された脇街道のひとつで、小倉・常磐橋を始点に長崎まで続く道。江戸時代、鎖国体制の中、海外との唯一の窓口であった出島に届いた砂糖は、この長崎街道を経て、京・大坂、そして江戸へと運ばれて行きました。長い年月の中で、菓子文化も大きく開花しました。

thu 26/09/13



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by ricoricex | 2013-10-11 00:00 | シュガーロード/長崎街道